Bennys First Trip Diary vol.2

初めての海外

By 知花 清人


19歳で病気になり、ずっとずっと自分の命と向き合ってきた。


念願の大学で、華やかに海外を自由に飛び回る友人を横目にスネたりもした。

行くという選択肢がない自分が悔しかった。


全てを諦めた状態から、もがきながらも確かな答えだと思えるものを掴む。

27歳の今、変化が起き始める。



長い長いトンネルを抜けて、空を、遠いどこかを選べるようになった。

変化を人より怖れる僕は、変化は素晴らしい出会いと成長だということを知る。


変化を受け入れるしなやかさを得た僕は、

さらに成長したくて、生きる喜びを広げたくて、躍動に弾けたくて、

変化を起こすという勇気を育てる。勇気を持って自分の望みを叶える。



その勇気が僕を運んでくれたパプアニューギニア、ポートモレスビーの夜、

病気とは違った命の危険を感じる。


思えば今まで、ずっと、ずっと、守られていたことに気がつく。

病気の時でさえ、誰かが助けてくれる。治してくれると思っていた自分を思い出す。


自分の命に自分で責任を持つ。


そう命と向き合う中で意識していたのに、

まだ「誰かが守ってくれる。」があったことを知る。

異国の地で、知り合いが一人もいない。言葉もちゃんとは通じない。

ネットは使えない。日本の常識は通用しない。


あるのは自分だ。


全て、自己責任だということを緊張で身体が硬直するなか想う。

一緒に生活する仲間が渡してくれた本を読む。


そこに 自己責任について書かれていた。

「人類の根底には誰かが助けてくれるという意識がある。

自分を救うのは自分である。」

という感じのところを読み、自分に何度も言い聞かせる。


怖くて怖くて泣きじゃくりそうな自分を受け入れながら、

泣きべそをかきながら、受け入れる他ない。

自分の命に自分で責任を持つ。

僕はここを選んだ。


明日は、ニューイーストブリテン島に飛ぶ。



あとがき⭐︎

今、振り返ると旅を通して、偶然だと片付けられない出会いや出来事がたくさん起こりました。

その中でもがきながら、次第に喜び、自分を開いていきます。

この初日の強烈な感情が僕を引き締め、大きく成長させてくれたので細かく書かせていただきました。

気が向いた時に続きを書こうと思います。

読んで頂きありがとうございました。

きよひと


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