Bennys First Trip Diary vol.1
数ヶ月前
ムラトラボに とある男性から 1件の依頼が舞い込んできました。
内容は
「初めての海外旅行に行きたい」
というもの。
単純な観光だけの旅ではなく
テーマを持って飛びたいという願いから
当初 趣味の写真を絡めたベトナムへの旅を模索しておりましたが。
上手く流れにのれず。
そこから
彼自身の発案により
【パプアニューギニア&ニュージーランドの旅】 へとシフト
先日、無事に帰国し お話を聞くことができました。
ベトナム渡航が頓挫したこと
行き先を パプア&ニュージー に選んだ事
全てが 必然としか思えないような素敵な出会いと体験に溢れた旅
彼にお願いをして
ここでシェアしてもらえることになったので
彼の文章と写真で お伝えしていこうと思います。
初めての海外旅行
by 知花 清人
⭐︎海外旅行⭐︎
先日、初めて海外旅行に行きました。
その旅の記録をお届けします。
一緒に海外に行こうと話していた友達に、
『私に頼らず自分一人でまずは出てごらん。』
と言われる。
その時、一人で出ることを決める。2週間後のチケットをとる。
行き先は、パプアニューギニア と ニュージーランド。
期間は40日間。いきなり長いよ。完全に勢いだ。
800以上の言語と、いまだに文明が入る前の生活が残り、
アマゾンより大きなジャングルの自然豊かなパプアニューギニア。
屋久島のような大自然から
フィヨルドまである自然の多様な面が凝縮されたニュージーランド。
ひとつという選択肢はなかった。セットでなければ意味がないな、と感覚的に想う。
パプアニューギニアの情報をネットで調べる。
治安が悪く、
物価が高く、
マラリアなどの伝染病が多い。
危険。
調べるほどテンションが下がる。
最悪だ。死にたくない。
この飛ぶまでの2週間あまり、怖い死にたくないのループを続けたのち、肚をくくる。
今、生活をしているヤンバルの森の山のてっぺんから叫ぶ。
『死んでもいいー!自分の望みを叶えに行くぞー!思いっきり楽しむぞー!』
恐れは、恐れを引き寄せる。
恐れを流す。
死んでもいいという意気込みが自分を生かすこともある。
叫んだことで、楽しみに気持ちが向き始める。
でもやっぱり、ちょっぴりだけ怖い。
世界最後の秘境と言われるパプアニューギニア。
その都市、ポートモレスビーに降り立つ。
肌のいろが全く違うヒトビトが行き交う。
国際線を出てしまえば完全に外国だ。
一人だ。
日本人は一人だ。きっと。
この40日間で唯一、初日だけ予約したホテル
まずはそこに行きたい。
あとは白紙のこの旅。
タクシー乗り場で一斉に誘われる。
僕は当たりくじだ。
くじに当たった原人っぽい現地の男性が雄叫びをあげる。
周りで歓声が上がる。
片言の英語同士のやりとり。
ホテルへの道中、街中の空気に恐怖が爆発する。
このタクシーを降りたら自分の命はないかもしれない。
海外経験者なら平気なのかもしれない。
でも僕は初めての海外の初日、
ネットに街中を歩くのは危険と書かれていた意味を体感する。
割れたフロントガラス越しに見える世界から守ってくれるのは、
この原人っぽい運転手Jhonだ。
彼を見ると裸足でアクセルを踏んでいる。
シートベルトは壊れてできない。
怖くて握りしめたいドアノブも壊れている。
ホテルの住所通りの場所についても見つからない。
うろうろ探し回る。
確認してわかったのは、ネットで予約した名前と、現物の名前が違った。
そしてそのホテルは建設中だった。
恐怖が加速する。
室内は綺麗でちょっとだけ安心する。
身体が硬直している。
続く、、、、、、、、、
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